2022年9月10日土曜日

8/31ご報告

 新潟避難者訴訟8/31東京高裁第1回口頭弁論にあたり、多くの皆様から応援をいただきました。ありがとうございます。

◎当日は、新潟から弁護団約10名、新潟や福島等から原告約10名、そして東京や千葉等の避難者訴訟原告の方や支援の方々にお集まりいただき、(報道や夏休み社会見学の学生さん等もいらして)98席の傍聴席はほぼ満員となりました。
◎口頭弁論は、弁護団から責任論と損害論について意見陳述があり、その後原告本人の意見陳述(コロナ感染症濃厚接触のため欠席、弁護士の代読)が行われました。資料リンクをこの一つ前のブログ投稿に掲載しています。
◎原告本人陳述では、自身の壮絶な被害について勇気を持って明かし、さらに控訴審の始まりにあたって、原告ひとりひとり皆の被害をよく見てほしいと改めて訴えました。裁判官は真摯に聞き入ってくれたようでした。傍聴席では涙々。
◎東京電力側からも意見陳述がなされました。内容としては「既に支払った金額は適正な慰謝料額を上回っているものであるからこれ以上支払う理由はない」というものです。さらに個別の原告番号を挙げて「自分の都合で移転しただけで事故とは関係ない」と非難するなど、聴くに堪えない意見陳述には傍聴席からも溜息や呆れた声が上がりましたが、裁判長は特に制止することなく進みました。 
◎報告集会では、支援に駆け付けてくださった方々から、励ましや応援の声を多数いただきました。質疑の中では、東電側の弁論について、「これまで(一審)のエッセンスを集めたら最初から最後までひどいプレゼンになった」、「100時間でも反論できるが今後の書面や弁論の中身で判断してもらう」、「地震被害で避難したと決めつけていた部分についてだけ反論発言したところ裁判長は『そうですね』という表情だった」、「傍聴席から『はぁ?!』『え~?!』というざわめきが出て、あれぐらいがちょうど(やり過ぎると退廷になるので)良かったです」という二宮弁護士の説明に、一同納得しました。
◎弁護団長あいさつでは「長時間ありがとうございました。多くの皆様の応援ご参加をいただき『ざわめき』も含めて(笑)大変心強かったです。ぜひ12/12も応援ご参集ください」と締めくくりました。
◎第2回口頭弁論期日は、12月12日(月)13:45~です。
皆様の御注目、応援を、どうぞよろしくお願いいたします。




8/31原告意見陳述書ほか資料

 第1回口頭弁論期日の資料を下記リンクで閲覧いただけます。

(1)「一審被告国の責任について」 文書4ページ
https://drive.google.com/file/d/1TmpDTCUNb9iQX1nZuovjYzg_WNFw-G3S/view?usp=drivesdk

このうち、原告意見陳述書の一部を引用ご紹介いたします。
控訴審の始まりに、原告ひとりひとり皆の被害をよく見てほしいと訴えています。

>5-(2) この裁判では、原発事故の被害者として、原告の皆さんがそれぞれの被
害を訴えてきました。尋問の際には、裁判官の前で、直接被害を訴えてき
ました。私たちの「死んだほうが楽になる」との思いを、みなさんの言葉
でそれぞれが訴えてきたのです。
>けれども、新潟地裁の判決では、東電の支払った賠償額を超えないといった
判断がされ、それぞれのみなさんの苦しみが考慮されることはありませんでした。
裁判所は私たち原発被害者の、人生が変えられてしまった個々人の訴えなど
聞き入れてもくれないのでしょうか。
>(4) 原発事故の被害は、まだ何一つ終わっていませんし、なお深刻になって
います。そして、その被害のあり方は、個々人ですべて違いますし、それ
ぞれが取り返しのつかない、人生そのものを変えられてしまったという被
害なのです。
>裁判官の皆様には、私たち被害者ひとりひとりの被害を見ていただき、
そして、東京電力や国の主張は、原発事故の被害者である私たちを今なお
傷つけ続けているということを分かっていただきたいと思います。

東京高裁判決は4月19日10時半

新潟避難者訴訟・ 東京高裁判決期日は4月19日(金)10時半です。 新潟地裁で2013年から2021年、東京高裁で2022年からこれまで、 多くの皆様の応援をいただき、ありがとうございます。 4/19判決をご一緒に見届けていただければ幸いです。 【判決前】10:00東京高裁・地裁...